会議が空中戦になったときにするべきこと

外国人と英語で会議をしていると空中戦になることが良くあります。

空中戦とは、資料ベースに議論するのではなく、言葉だけで議論が進んでいく状態のことを指します。こうなると、私も含めてですが、語学力にハンデがある大半の日本人は議論に参加することすら難しくなってきます。ひたすら参加者の発言を聞いて、それを理解しようとするので精一杯の状態になってしまいます。

ただ、これまで何度となくこのような状況に遭遇して分かってきたことが一つあります。それは、いろいろと意見を述べている外国人も決して全てを俯瞰して、適切なコメントをしているわけではないということです。むしろ、言い方は悪いですが、あまり深く考えず自分が思ったことをそのまま主張しているケースが多く見受けられます。そして、その主張がそのまま会議の結論となってしまうこともしばしば見受けられます。

このような状況において、私が行ってきたことを述べます。まず、声を上げて、いったん状況を整理しようと提案します。これは最初はかなり勇気がいりますが、場数を踏んで慣れるしかないと思います。特に欧米では、相手の意見・主張には耳を傾ける文化があるので、英語が下手であったとしても、気にせず発言することが大切です。場数を踏めば段々出来るようになります。

そして、状況の整理を進めていきます。リアルな会議であればホワイトボードに、リモート会議であれば自分の画面を共有した上でメモ帳などに、状況を箇条書きしていく形が良いかと思います。これをやるだけで、全体像の把握、抜け漏れ、課題に気づくことができます。そして、大抵の場合において、抜け漏れ、考慮漏れの課題が見つかります。

扱う事象によっては、箇条書きだけではなく、表を作って整理していくアプローチをとることもありますが、基本的な考え方は同じです。

個々の項目を英語で要約し素早く記載していくには、慣れと経験が必要なので、すぐには上手くできないかもしれないので、最初は参加メンバの協力を得ながら進めていくと良いと思います。とにかく、空中戦だった議論から資料ベース(もちろんメモベースでもOK)の議論に持ち込めれば当初の目的は達成です。

資料ベースで議論することで、参加者の理解も深まりますし、勘違いや思い違いも減ります。何よりも、自分の理解も深まります。また、会議が終わった後に、資料を参加者に送っておけば議事録の代わりにもなります。毎回続けていたところ、自発的に議事録を送ってくれる人だと重宝してもらえました。

英語力でハンデを負う日本人でも確実に貢献できる手法なので、是非勇気を出して試してみてください。

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