セイコー電子辞書の内蔵バッテリー交換方法

私自身もセイコーの電子辞書(SR-G10001/SR-G9003)を気に入って使い続けているのですが、2015年に電子辞書ビジネスから撤退してしまい、2023年現在においては修理等のサポートも終了してしまっています。

セイコー SII SR-G10001

本機は単四電池と内蔵バッテリーの2系統の電源を持っていますが、単四電池はあくまでも予備の位置づけで、通常は内蔵バッテリーで駆動させています。辞書本体自体はめったに故障するものではないと思いますが、内蔵バッテリーは消耗品なので寿命があります。サポートが終了してしまった今、バッテリーパック(BP-100)も入手することが出来ず、困っている方も多いのではないかと思います。

バッテリーパック BP-100

調べてみたところ、Amazonで販売されているバッテリー(ジイエクサ Gexa リチウムポリマー電池 3.7V 1000mAh コネクタ付 ICチップ 保護回路内蔵 PSE認証済 GA-015)で代用することが出来ましたので、その方法を紹介したいと思います。なお、作業自体はそれほど難しくないですが、失敗すると辞書が故障するリスクもあるので、あくまでも自己責任でお願いいたします。

代替品となるバッテリーGA-015は2200円程度でAmazonで販売されていますので、まずこれを購入します。

GA-015 パッケージ
GA-015

GA-015はプラスマイナスの配線が逆になっているため、赤、黒のコードを入れ替える必要があります。白いコネクタの爪(以下図の赤丸)の下に針等を入れ、爪を持ち上げてやるとロックが外れてコードを引っ張ると簡単に抜けます。赤、黒両方のコードが抜けたら、赤と黒をを入れ替えてコードをコネクタに挿入します。コネクタが小さいので作業しづらいですが、落ち着いて対応すればそれほど難しくないと思います。

赤、黒のコード入れ替えが完了したら、後は本体にセットするだけです。

ピンセットなどを使い、BP-100のコネクタを外します。その後、GA-015のコネクタを挿入し、電源が入るか確認します。

無事に電源が入ることが確認出来たら、バッテリーを所定の位置に格納し、上蓋をして完了です。GA-015のコードは正規品より長く、バッテリーの後ろに引き回す形で格納したので、コードの厚みの分だけ蓋が閉まりにくくなってしまいましたが、なんとか閉めることが出来ました。気になる方はコードの長さを正規品と同じ長さにカットしてやると良いかと思いますが、作業の難易度が少し上がるので、私は対応しませんでした。

以上、事業撤退によりサポートを受けれなくなってしまったセイコーの電子辞書の内蔵バッテリーの交換方法を紹介しました。難易度は高くないと思いますが、赤、黒のコード交換が必要で、失敗すると故障するリスクがあるので、作業は自己責任でお願いします。

バッテリーは消耗品のため、サポートが受けれない場合は、単四電池を使うことになりますが、この場合、定期的に電池の交換が必要になり、使い勝手が落ちると思います。セイコーの電子辞書はコンセプトが素晴らしく(電池持ちを優先しあえてモノクロ画面を採用)、類似の商品がない(今後もおそらく出てこないと思われます)ため、今後も末永く使い続けていきたいと思っています。

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